メンテナンスと修理

フィルター槽交換時期の目安

フィルター槽の交換が必要な時期の目安を、画像を用いてご説明します。

■ ADP型・SD型・LSD型 フィルター槽上部の画像

1.初期状態:油はありません。
2.油が浮き始める:暗褐色の油が浮きはじめます。
3.茶褐色の生油が浮いてきたら交換してください。
1.初期状態
2.油が浮き始める
3.茶褐色の生油が浮いてくる
フィルター交換時期

■ ADP型フィルター槽の変化と交換の目安

段階 フィルター槽上部の状態 判断
1 すべてのフィルターが画像1の初期状態  
2 下図A-1のフィルターが、画像2の状態(油が浮き始める)になる  
3 下図A-1が、画像3の状態(茶褐色の生油が浮いてくる)になる 交換時期です
4 下図A-1・B-1,2が、画像3の状態になり、下図A-2が、画像2の状態になる 交換時期です

※清水確認槽の1室目に吸油材などを入れておくことを推奨します。

寿命写真2

■ LSD型・SD型清水確認槽の画像

寿命写真3-1
1.初期状態
処理水が透明
寿命写真3-2
2.フィルター交換時期
処理水はきれいで水面上部に油が多少浮いた状態
寿命写真3-3
3.完全に寿命
処理水が白く濁り
処理されていない状態

■ ADP型・CWT型清水確認槽の画像

寿命写真4
1.問題なし
処理水が透明
寿命写真4
2.フィルター交換時期
油が浮いている状態
寿命写真4
3.フィルター交換時期
油が浮いている状態

※処理水が透明でも、清水確認槽が水垢等でヌルヌルになることがありますので、定期的に清掃してください。

■ PSD型 P-XAB槽の画像

寿命写真5
初期状態
寿命写真5
フィルター交換時期

■ SD型 CA槽の画像

寿命写真6
1.初期状態
寿命写真6
2.汚れ始め
寿命写真6
3.フィルター交換時期

※SD型のCA槽は使用後早い時期に画像2の状態になりますので、AB槽の上部透明板でフィルターの状況を確認していただくか、処理水でご確認ください。

フィルター槽交換の手順

■ PSD型フィルター交換の手順

フィルター交換手順PSD型
  1. コンプレッサーを停止させてください。
    できない場合は、ドレントラップ側のバルブを閉めてください。
  2. バルブ(①)を閉めてください。
  3. バンド(④)を外し、分離槽(⑤)内のひも状吸油材を入れ替えてください。
  4. P-XAB槽の上部ホースナット(②)を外します。
  5. P-XAB槽の下部ホースナット(⑥)を外し、付属のナットプラグを付けます。
    ドレン水がこぼれますのでドレン受をご用意ください。
  6. P-XAB槽(③)を取り外してください。
  7. 新しいP-XAB槽を取り付け、ホースナットを接続してください。
    上部には出口側、下部には分離槽側のホースに接続します。
  8. バルブ(①)を開きます。
    水漏れの確認をする場合は、分離槽上部から水を入れて確認してください。
  9. コンプレッサーを始動(またはドレントラップ側のバルブを開いて)させて、動作確認をしてください。

■ XSD型フィルター交換の手順

XSD25型
XSD50型
寿命写真10
  1. ドレン入口ボールバルブ⑤を開いてください。
  2. ドレントラップを作動させて③圧力計の針が0.02~0.3MPa内にあるかを確認してください。
    圧力が上がらない場合はストレーナーエレメントの交換を行ってください。
  3. 処理水が透明になっているか、油が浮いていないかを②清水確認槽で確認してください。
    処理水が白濁していたり、油が浮いている場合は早急に①XSD槽(フィルター)を交換してください。
  4. ストレーナーエレメントの清掃

XSD25型ストレーナー交換
XSD50型ストレーナー交換

  1. ⑤ドレン入口ボールバルブを「閉」にし、③圧力計の針が「0」になっていることを確認してください。
  2. ④ストレーナー上部の袋ナットをスパナで外してください。
  3. ④ストレーナー内部エレメントの固定用ナットを緩めて外してください。
  4. 外したエレメントのゴミ、異物等を取り除いて清掃してください。
  5. センターボルトのオリフィス孔の詰まりが無いかを確認してください。
    注意:組み立て時にはエレメント固定用ナットを締めすぎないようにしてください。

■ LSD型フィルター交換の手順

LSD型フィルター交換方法

  1. 本体正面にあるドレン入口バルブ(①)を閉めてください。
  2. 本体カバー(正面・後方)を取り外してください。
  3. 本体架台の下部にあるボルト(⑥)を外します。
  4. 分離槽および各フィルター出口側の圧力計が「0」になっていることを確認してください。
  5. DO槽の入口ホース(②)を外します。
  6. LAB槽上部の食込継手(⑤)を外し、付属のプラグをしてください。
  7. 本体からDO槽ごとLAB槽を外してください。
    本体から外す前にDO槽を漏れない程度に緩めておいてください。
  8. DO槽からLAB槽下部に接続されているホースをDO槽側だけにしてください。
  9. DO槽の外筒(③)をはずしてからエレメントを取り出してください。
  10. LAB槽にナット(④)で固定されているDO槽上部パーツを外してください。
  11. LAB槽下部の食込継手(⑦)を外し、付属のプラグをしてください。
  12. 新しいLAB槽にDO槽上部パーツを付け、下部ホースとDO槽を接続してください。
    DO槽の上部パーツを付けるときは、ホースの長さに合わせて取付位置を調整してください。
  13. 交換槽を逆の手順で取り付けてください。
    DO槽のエレメントを交換後、LAB槽を本体に固定したほうが外筒を簡単に取り付けられます。

注1)DO槽の外筒の取り外しは付属の専用工具をお使いください。また、締めすぎにご注意ください。
注2)フィルター交換の際、ドレン分離槽内の浮上油は抜いてください。
注3)コンプレッサーを停止させてからフィルター交換作業を行ってください。
停止できない場合はご相談ください。

■ ADP型フィルター交換の手順

ADP型フィルター交換方法

  1. ドレン分離槽(①)の水位を確認し、手動でフロートスイッチの下限まで水位を下げてください。
  2. コントロールボックスのセレクトスイッチ(③)を「切」にして、ドレン入口バルブ(②)を閉めてください。
  3. 本体のカバー(側面および後方)を外し、架台下部のボルト(⑤)を外してください。
  4. フィルター上部の食込継手(④)を外し、付属のプラグをしてください。
  5. フィルター下部の食込継手(⑥)を外し、付属のプラグをしてください。
    ドレン水がこぼれますのでドレン受けをご用意ください。
  6. フィルター槽を本体から外してください。
    使用済みのフィルター槽は、かなりの重量になっておりますのでご注意ください。
  7. 交換槽を逆の手順で取り付けてください。
  8. セレクトスイッチ(③)を「自動」にして動作確認をしてください。
  9. 分離槽にフロートスイッチの上限まで水を入れて確認してください。

注1)フィルターには「A槽」「B槽」の2種類があります。
取付位置、ホースのつなぎ込みの際には間違えないようご注意ください。
注2)フィルター交換の際、ドレン分離槽内の浮上油は抜いてください。

レベルゲージの交換手順

■ SD型・LSD型分離槽レベルゲージ交換の手順

レベルゲージ交換方法

  1. 本体正面にあるドレン入口バルブ(①)を閉めてください。
  2. 分離槽内に圧力が無いことを確認してから、浮上油取出バルブ(②)と分離槽下部のプラグ(③)から
    ドレン水を抜いてください。
  3. 現在付いているレベルゲージ(④)を外してください。
  4. 各レベルゲージの長さに合わせて透明チューブを切ってください。
  5. 各チューブの両端にインサートを差し込んでください。
  6. 袋ナットとソロバン玉をセットして、ソロバン玉がチューブに食い込むまで閉め込んでください。
    外したレベルゲージを参考にしてください。
  7. すべてのレベルゲージを取り付けた後、分離槽上部プラグ部(⑤)より抜いたドレンを入れてください。
  8. 各部を増し締め確認して、ドレン入口バルブを開いてください。

注1)製造時期でレベルゲージの長さや本数が異なる場合があります。
チューブは長物で納入されますので、現品に合わせて調整してください。
注2)写真はSD型です。LSD型は色とサイズが異なりますが、手順は同様です。

修理品の送付について

  • 修理品の送付先は製品により異なりますので、 事前に本社 業務課(TEL 045-363-7373)までご連絡をお願いいたします。
  • 故障等でお送りいただく際は、分解等は行わず、なるべくそのままの状態でお返しください。

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