2020.8.20 発売予定
超乾燥と防爆性状を有した窒素ガス
オイル延命装置 「MAX N2 オイルドライヤー」
製品の特長
- 窒素ガスを油圧タンク内に充満させるだけで、酸素と水による酸化劣化が少なくなり、オイルの寿命を延ばします。
- 鉄製オイルタンク、配管・各種油圧機器の内壁の発錆を防ぎ、錆による種々のトラブルを防止します。
仕様
型 式 | N2UB1M | N2UB2M |
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適用オイルタンク容量 | 100~1,000L | 1,000~2,000L |
窒素ガス濃度 | 97%(出荷時に設定) | |
窒素ガス発生量 ※1 | 2.5L/min | 4.8L/min |
窒素ガス製造費 | 6円/m3 | |
ランニングコスト | 0.9円/h | 1.7円/h |
供給空気量 ※2 | 5.3L/min | 10.2L/min |
空気入口圧力 | 0.7MPa(入気温度25℃) | |
供給空気温度範囲 | 5~45℃ | |
使用空気 | エアードライヤーで処理された清浄乾燥圧縮空気 | |
窒素ガス注入方法 | オイルタンクのエアーブリーザー反対側側面に、Rc1/4の窒素ガス入口孔を設けて窒素ガスを注入する。 | |
エアーフィルター型式・ろ過口径 | ミクロミストフィルター:M013M-4Rc・0.01μm 活性炭フィルター:C013M-4Rc・0.01μm |
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入口・出口口径 | 入口:Rc1/2 出口:Rc1/4 | |
外径寸法・質量 | 620(W)×460(H)mm ・ 4.8kg | 740(W)×460(H)mm ・ 5.1kg |
ドレン配管 | ドレン配管は貴社にて実施してください。「使用例」を参照。 |
※1:圧力0.7MPa、温度20℃、窒素ガス濃度97%時
※2:圧力0.7MPa、温度20℃時
使用例
通常のオイルタンクと窒素ガスを充満させた時のドレン量の違いと溶存酸素の有無
□通常のオイルタンク
ドレンは多量に発生します。 |
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□窒素ガスを充満させたオイルタンク ドレンはほとんど発生しません。 仮にMAX N2オイルドライヤーで0.7Mpa、濃度97%の窒素ガスを製造し、窒素室に充満させる。 大気圧露点温度は-40℃に相当する空気で、相対湿度は約1%です。 その水分量は約0.2g/m3、仮に室の容積が0.2m3とすると、0.04g/0.2m3 となり、通常のオイルタンクより 1/325 なのでドレンの発生は皆無です。 ※エアーブリーザーからは窒素ガスが絶えず排出されます。窒素室には窒素ガスが充満されていますので、ドレンは発生しません。 ※油中の溶存酸素が少なくなります。 ドレンバルブがある場合、約3ヶ月ごとにドレンの有無を確認してください。 |
油圧作動油の酸化劣化の主な原因と対策
①水(水分)、②空気中の酸素、③高油温、④油中の微細な金属粉とコンタミが挙げられます。超乾燥と防爆性状を有した窒素ガス(大気圧露点温度-40℃、相対湿度約1%)をオイルタンクの空気室に充満させて、窒素ガスに置換することによって①②③から生じる油圧作動油の酸化劣化を防ぎます。③については、油温を下げるオイルクーラーがあります。④によるオイルの劣化(汚染)の改善は、ろ過機が使用されています。
弊社は、この新しい使用用途(油圧作動油の酸化劣化防止)での納入実績はまだありませんが、窒素ガスの性状である酸化防止技術を用いた製品の納入稼働実績が全国に多数あります。